つくる人とたべる人を、
笑顔でつなぐプロジェクト。

特集一覧

城ヶ島そら豆とは

 

 

 

 

古くから神奈川県最南端の城ヶ島で受け継がれてきた固有の伝統野菜で、生産量が少なく、ほとんど流通もしていないため島民でもなかなか口にできないのが〝城ヶ島そら豆〟です。

一般に出回るそら豆よりも鞘が10cmくらいと小ぶりで、豆も小さいのですが、味は濃く、糖度が高いのが特徴で、固有種を守りながら今も栽培されています。

 

 

 

似たような小さいそら豆は長崎の喜界島にもあるそうですが、一般的なそら豆の花は白色に咲くのに対して、城ケ島そら豆の花は薄紫色に色づくのも特徴のひとつです。

 

 

 

城ヶ島野菜をつなぐ会

 現在でも一部の島民が栽培を継続しています。その傍ら、高齢化が進む城ヶ島では畑の引き継ぎ手が少なく、多くの畑が耕作放棄地になっていっています。

 高齢者が次々とリタイアしていくなか、島民から伝え聞いた有志者が、貴重な固有種を次世代に繋ぐため「城ヶ島野菜をつなぐ会」を結成しました。

 現在、10名ほどの会員が毎週末城ヶ島に集まり、城ヶ島そら豆のほかにも季節ごとに野菜やラベンダーを栽培し、島内7か所の畑を運用しています。

 そら豆は11月から一週間ずつ時差をつけながら種まきを行い、4月下旬から5月上旬まで約2週間の間で収穫します。

 収穫した豆は認知を広げようと市場に出荷しています。気を付けているのは、収穫したそら豆の鞘には、翌日から黒ずみが出始めてしまうところです。見栄えが悪くなると商品として取り扱ってもらえないので収穫したその日に市場へ持って行きます。種まきに時差をつけたり、出荷当日に市場へ卸したり総動員で活動に取り組んでいます。

 

 

 

 

おいしい食べ方

 そら豆の代表的な食べ方として「塩ゆで」があるかと思いますが城ヶ島そら豆は沸騰したお湯で約2分茹でるだけで出来上がります。

 小さい豆は殻のまま食べることができます。

 その他にも新玉ねぎ、桜エビと合わせ、かき揚げにしたり、ずんだにしたりバリエーション豊富な食べ方ができます。

news