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かながわおいしい探検隊

温暖な気候のもと、山と海、湖、温泉、里山、そして賑わいの街――すべてがそろう神奈川県には、おいしいものがたくさんあります。全国区で名を馳せるものも数多くありますが、意外に知られていない名品もたくさん。そこで、神奈川新聞社や神奈川県観光協会のネットワークを駆使して、あらためて「おいしいかながわ」を探検することにしました。エリアごとにご紹介していきます。

厚木市

交通の要衝厚木

 神奈川県の中央に位置する厚木市。東名高速道路をはじめ、新東名、圏央道のインターチェンジや小田急線が通り、古くから交通の要衝として多くの産業が集まり発展してきました。その一方で、豊かな自然にも恵まれ、インターチェンジから車で30分ほど走れば温泉郷が広がります。春には相模川沿いなど市内各所でサクラが咲き誇り、秋には赤く燃えるようなモミジが色づきます。市内には10以上のハイキングコースがあり、1年を通して多くのハイカーが訪れています。

白山展望台・白山ハイキングコース(飯山)

厚木の代名詞「鮎」

市内を流れる相模川では、古くからアユ漁が盛んで、江戸時代には幕府への献上品としても扱われていました。当時は、大山街道(現在の国道246号線)を通って江戸へ運び、とれたてのアユが庶民にも人気を博していたようです。

市内最大のお祭り「あつぎ鮎まつり」の名前に使用されるほど市民にとっても身近な存在で、6月から10月までの釣りシーズンには、相模川に多くの人が訪れアユ釣りを楽しんでいます。市内でアユを味わえる店舗などが知りたいとの声に応えて、令和3年7月に厚木市観光協会が「あつぎめぐり紀行」を作成しました。

あつ木みやこ家(小野)

※アユ釣りを楽しむには市内釣具店などで販売している遊漁券の購入が必要です。

名産「豚ホルモン」と「とん漬」

現在は少なくなりましたが、厚木市では昭和20年ごろから養豚業が盛んになり、市内に食肉センターがあることから、新鮮な豚肉やホルモンが手に入ります。

厚木でホルモンと言えば、豚ホルモンのこと。脂身を残した柔らかい生の大腸を炭火で焼き、柔らかな歯ごたえと口いっぱいに広がるジューシーな味わいが特徴です。市内の焼肉店、ホルモン焼店で食べることができるほか、精肉店でも購入できます。

また、産地直送の上質な豚肉を各店自慢の特製のみそに漬け込んだ「とん漬」は、思わずご飯が欲しくなる味付けで家庭の食卓だけではなく、お土産や贈答品としても喜ばれる厚木の名産品です。

盛楽苑(東丹沢七沢温泉郷)

広沢寺温泉玉翠楼(七沢)

温泉郷といのしし鍋

厚木市には、東丹沢七沢温泉郷・飯山温泉郷があり、無色透明の強アルカリ泉で、浸かると肌の角質を柔らかくする効果が期待できることから「美肌の湯」として知られています。

東丹沢七沢温泉郷、飯山温泉郷の旅館や七沢の飲食店などで楽しめる「いのしし鍋」は主に10月から3月ごろまで食べることができる冬の風物詩です。イノシシの肉は低カロリー・低脂肪でありながら栄養価が高く、コラーゲンもたっぷりで美肌効果もあると言われています。味付けは主にみそですがお店によって異なり、野菜、根菜、きのこ類、芋類、コンニャク、豆腐などと一緒に煮込みます。

肉を薄切りにしてボタンの花のように盛りつけることもあることから、「ぼたん鍋」とも呼ばれています。

鮎まつり

8月の上旬に行われる「あつぎ鮎まつり」は、大正初期に厚木町の旅館や料亭が川開きの日に花火大会を共催していたのが始まりと言われ、今では70万人が来場する神奈川を代表するお祭りの一つです。

お祭りでは、本厚木駅を中心に民謡踊りなどのパレードが行われ、厚木中央公園では特設ステージでダンス大会やミュージシャンのライブステージなど様ざまなイベントが企画されます。

相模川三川合流点で開催される「あつぎ鮎まつり大花火大会」では、例年1万発の花火が打ち上げられます。川原から打ちあがる大迫力の花火や、フィナーレで相模川を渡るスターマインは必見です。

※20年度・21年度は中止。22年度の実施可否については主催者発表をご確認ください。

あつぎ鮎まつり(大花火大会)

詳しくは厚木市観光協会_https://www.atsugi-kankou.jp/

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